チョコを使っているケーキはチョコレートケーキ。チーズを使っているケーキはチーズケーキ。では、なぜイチゴと生クリームを使っているケーキはいちごケーキでなく、生クリームケーキでもなくショートケーキなの?
そんな疑問を解決しましょう!
イチゴの乗った生クリームのケーキだけがショートケーキではない
実は、イチゴと生クリームを使ったケーキだけが「ショートケーキ」ではないのです。
バナナを使えば「バナナショートケーキ」。メロンを使っていれば「メロンショートケーキ」と呼ぶんです。
使っているフルーツ+ショートケーキと呼ぶんですね。
ですが、ショートケーキと言ったら、イチゴが乗っているケーキを想像しますよね?
ショートケーキはなぜイチゴが一般的?
日本人はやっぱり、紅白が縁起が良くって好きなんです。
白いホイップクリームに赤いイチゴ。女性や子供に好まれて大ヒットしました。
それでイチゴのショートケーキが一般的な「ショートケーキ」になったとか。
日本では、大正時代にスポンジケーキとイチゴ、生クリームのケーキを洋菓子屋の不二家さんが広めたらしいです。
不二家では大正時代に、創業者の藤井林右衛門がやわらかいスポンジにクリーム等を組み合わせ、「ショートケーキ」を独自に考案しました。
出典:不二家公式HP
ショートケーキのショートってなに?
「ショート」の由来はいろんなあります。
短時間で作ることができるから
shortには「簡単な」という意味があります。短時間で手軽にできるケーキということでショートケーキ。カットされていない丸いケーキもショートケーキと言います。
日持ちしないケーキだから
イチゴや生クリームを使っているので日持ちしない、短い時間しか持たない時間的に「short」なケーキ。だからショートケーキになったという説。
ショートニングが使われていたから
昔はバターが高級品でショートニング(植物性油脂)を使って作られていたからという説。今はバターが使われているのが主流ですが、名前だけ残ってショートケーキとなったようです。
「サクサクした」「もろい」という意味の「ショート」
日本のショートケーキはアメリカのお菓子を見本にして作ったからという説。ショートケーキのヒントとなったアメリカのお菓子はサクサクした生地にクリームとイチゴを挟んだもの。だから「ショート(サクサクした)ケーキ」という名前がついたんですって。
日本人には柔らかくフワフワしたスポンジ生地が好まれたようです。なので日本人向けにフワフワスポンジにクリーム、イチゴとアレンジされました。
イギリスのショートブレッドにクリームとイチゴを挟んだものが始まりという説もあります。
などなど「ショートケーキ」の名前の由来には諸説あります。
まとめ
私もショートケーキは「イチゴの乗っている生クリームのケーキ」のことだと思っていました。
調べてみると、イチゴ以外のフルーツが使われていてもショートケーキと言うのですね。
ちなみに毎月22日を「ショートケーキの日」というのですが、カレンダーで22日の上が15日だからなんです。
15日、「いち・ご」が上に乗っかっているからショートケーキの日。
これからも分かるように、やっぱり日本人にとってショートケーキといったらイチゴが乗っているケーキが一般的なんですね。
やっぱりショートケーキは、イチゴの甘酸っぱさと生クリームの濃厚な甘さがよくあうなぁっと思いますね。