「離乳食が濃い味だと悪い影響はあるのかな?」
「薄味に戻したいけど食べてくれるかしら…」
こんな心配ありますよね。
- 離乳食を濃い味にしてしまうとどんな悪影響があるのか?
- 濃い味に頼らなくても大丈夫な満足メニュー
この記事には、こんな事を書いていますので、よかったら参考にしてください。
私も3人子供がいます。
みんな少食だったのにうっかり少し濃い味になった時は、見違えるように食べてくれて嬉しかった半面、
「赤ちゃんには味が濃すぎるかな…」
と、不安もありました。
離乳食は「ちょっと濃いだけだから…」と思っていても赤ちゃんには想像以上に悪い影響があるんです。
それを知らないまま与え続けていたら、成長期に問題が起きてしまうかもしれません。
濃い味の離乳食が好きだけど、赤ちゃんに悪影響はある?
濃い味は、悪影響を赤ちゃんへ与える可能性があります。
たくさん食べてくれるのは嬉しいけど、その間赤ちゃんの体にはどんな悪影響が起きているのか気になりますよね。
赤ちゃんに濃い味の食事を与えると、こんな悪影響があります。
病気にかかりやすくなる
塩分が多い生活を繰り返していると、酷い時には膀胱炎・脱水症状・肌の乾燥を招いてしまいます。
赤ちゃんはおよそ5g程度のお塩でも死に至ってしまう可能性があるとのことです。
(参考:大人の絶望的な「無知」が子供の悲劇的な「死」を招く)
赤ちゃんに普通に食事を与えていたら、5gの塩を一気に摂取することはないとは思います。でもやっぱり「塩分の摂り過ぎ」には注意ですね。
さらに、
子供の頃から「濃い味」に慣れてしまうと、大きくなってからは「もっと濃い味が好きになってしまう傾向」があります。
赤ちゃんの頃から、必要以上の塩分や糖分を取り続けてしまう可能性があるんですって。
赤ちゃんだからと言っても生活習慣病になるリスクは大人と一緒なので、大きくなるまでの間に高血圧や糖尿病になってしまうことも!
他にも、糖分を摂り過ぎてしまうと脳はストレスを感じ「幼少期のIQ」にも影響を及ぼしてしまうとか。
大人はかなりの薄味に感じても、赤ちゃんの間は味覚が敏感なのでしっかり食材の旨味を感じ取っているので濃い目にするメリットはありませんね。
薄味に戻れなくなる
1度知ってしまうと、後戻り出来なくなるのが「濃い味」の恐ろしい所。
濃い味にするのは簡単ですが、薄味に戻したり、それを食べてもらうのはどんどん難しくなってしまうんです。
出来る限り、離乳食の間は「出汁を取る」のが薄味に戻りやすくするコツです。
ダシを取るのは面倒だからと「市販の出汁の素」を使ってしまうと、添加物や余計な塩分も含まれている物もありますので、「かつお節」や「昆布」などから出汁を取るのがいいですよ。
ただ、やっぱり手間がかかりますよね…
食塩や添加物が入っていない「出汁パック」なら、時短もできますよ。
私は子供が離乳食を卒業して何年も経ちますが、じっくりダシを取る事もありますし、スープ類を作った時に味を見て「少し薄いかな〜」と思った時でも、あえて味を足さずにそのまま出しています。
他のおかずの味がしっかり目に付いている時は特にそのまま。
それでも子供は食べてくれるので、これからもこの方法で薄味気味を継続していこうと思っています。
さすがに味がしないレベルの時は足しますけどね^^;
内臓に負担がかかる
赤ちゃんの臓器はまだ未発達なので、味が濃いものを食べると消化器官や肝臓、腎臓にかなりの負担をかけてしまいます。
内臓の負担は目に見えないので油断しがちですが、知らない間に少しずつ悪くなっていくので怖いですね。
私は、上の子が離乳食の頃から「減塩しょうゆ」と「きび砂糖」は欠かさず料理に使うようにしています。
少々割高ですが、健康のためにも良いかと続けています。
きび砂糖は「ボツリヌス菌」の問題があるとか言われますが、「カップ印の日新製糖」の公式ホームページでは「きび砂糖は離乳食にも問題なく使える」とあります。
「きび砂糖を離乳食に使っても問題ないか?」の質問の答えです↓
安心してお使いいただけます。
ボツリヌス菌は、土壌、河川あるいは海洋に広く存在していますが、低酸素状態に置かれると菌が増殖することにより、毒素が発生すると言われています。ただし、このボツリヌス菌は、一定以上の高温で一定時間以上加熱(例えば“120℃4分以上”加熱)されると死滅します。
きび砂糖とプレミアムきび砂糖の製造工程には、加熱処理工程(“120℃4分以上”に相当する加熱)がありますので、万一、ボツリヌス菌が原料に潜んでいたとしても、確実に菌は死滅し、ボツリヌス毒素についても完全に無毒化されます。
また、これら製品の検査を定期的に行っておりますが、これまでボツリヌス菌を検出したことはありません。
薄味でも満足できる!簡単な離乳食メニュー
「もう薄味に戻ってくれないかも…」と思うかもしれませんが、薄味でも満足してもらえるメニューがあるんですよ!
簡単で子供が大好きな離乳食メニューをご紹介します。
パンケーキ
子供に大人気のパンケーキはシロップやソースをかけてしまいそうになりますが、バナナを混ぜて焼けば、お砂糖を加えなくても甘くて、手づかみでもベタベタせず食べやすいのでおすすめ。
苦手なお野菜も細かくして混ぜてしまえば気付かれません。
鍋料理
たくさんの野菜とお肉やお魚を一緒に煮込んだお鍋は、栄養バランスも良く、食材は適度に柔らかいので赤ちゃんにとって食べやすいメニューです。
食材のダシが溶け込んだスープは薄味でも満足できるメニューです。
チャーハン
濃い味を想像してしまうチャーハンも、そのまま食べて味を感じられるシラスやハム(できれば「無塩せき」)などを細かくして、軽くごま油で炒めれば濃い味付けをしなくても美味しく食べられます。
小松菜などの葉物も混ぜれば彩り鮮やかでカルシウムも摂れますね。
小松菜はカルシウム豊富な野菜なんですよ。
オムレツ
卵の優しい香りと具材を混ぜて焼いたオムレツは子供にも大人気のメニュー。時短にしたい時はミックスベジタブルを使えばカラフルで赤ちゃんの食欲もアップしますね。
手づかみで食べたい子には、ケチャップをほんの少しだけ混ぜて焼けば汚れずに食べられますよ。
お味噌汁
ありきたりなメニューですが、使う具材によって味が変わるので色んな具材を試してみると赤ちゃんのお気に入りが見つかりますよ。
具だくさん味噌汁にすればいろんな素材の味が楽しめて彩りも良く、食べごたえもあるので簡単に作れて1品でも満足出来るメニューです。
ちなみに我が家ではさつまいもを入れてほんのり甘くなったお味噌汁が大人気!
特に三男が大好きです。
「しめじ」ではあまり変わらないのに「えのき」を入れると旨味が濃く感じられ、ちくわを使うと良いおダシが溶け出すので、色々試してみると新しい発見があって面白いですよ。
煮りんご
リンゴをただひたすら煮詰めただけのメニューです(笑)じっくりトロトロになるまで煮たリンゴはお砂糖なしでも甘みが強く、柔らかいので離乳食のデザートにおすすめ。
そのまま食べても良し、ヨーグルトやパンに乗せて食べてもOKなので使いみちも多くて便利ですよ。
赤ちゃんにはできるだけ「薄味」で「出汁の旨味」を教えてあげて
赤ちゃんは「3歳まで培った味覚がこの先の味覚を作って行く」と言われているほど大切な時期です。
できるだけ、出汁の旨味を効かせた「薄味でも美味しい食事」を教えてあげたいですね。
薄味で少ししか食べてくれないとしても、これから先の事を考えたら濃い味を与え続けていくことよりも何倍も赤ちゃんのために良いことをしています。
赤ちゃんのお世話の中でも一際手間がかかって大変な離乳食。毎日毎日とても気を使いますよね。
離乳食といえば薄味が基本と、育児書やレシピ本で目にすることが多いと思います。
せっかく離乳食作っても、思うように食べてくれなくないですよね…。
いつもより濃い味にすると、モリモリ食べてくれる事もあるので、ついつい濃い味にしてしまう…私はこんなことがありました。
だけど、「濃い味」は良いことがありません。
大事な赤ちゃんだからこそ、せっかくの手作りでかわいそうな思いはさせたくないですね。