ナスは様々な料理に使える万能な野菜で、炒める、焼く、煮る、揚げるなど、さまざまな調理法があります。
ナスは比較的早く劣化しやすい野菜ですが、ナスを長持ちさせるために冷凍保存が有効です。
ただ、冷凍ナスを使用したことがある人の中には、水分が多すぎて料理が台無しになった経験があるかもしれません。
これは適切な冷凍方法を行っていなかったためです。
ナスを冷凍しても美味しさを保つためには、重要な3つのポイントがあります。
この3つのポイントをおさえるだけで、冷凍ナスを美味しくいただくことができます。
「ナスを冷凍しても大丈夫なのか?」「冷凍したナスは水っぽくなってしまわないか?」と疑問に思っている方も、ぜひ試してみてください!
冷凍するとナスの味が落ちる主な理由
ナスの味が冷凍後に劣化する理由は何でしょうか?これには2つの主な要因が関係しています。
理由1:「水分の過剰」
ナスはもともと多くの水分を含んでいます。冷凍すると、その水分が氷になり、解凍時に余計な水として出てしまいます。
その結果、ナスが水っぽくなってしまうのです。
理由2:「皮の硬さ」
冷凍という過程を経ると、ナスの中身は柔らかくなるものの、皮は硬くなります。
このため、食感の面で皮の硬さが目立ち、食べる際に皮の感じが気になることがあります。
ナスを便利に冷凍保存するテクニック!事前調理で風味を高める4つの方法
ナスをおいしく保存するための冷凍テクニックを、以下の4つの方法でご紹介します。
- 未加熱(生のまま)
- 焼き
- 揚げ
- 電子レンジ加熱
これらを活用すれば、ナスを料理に手早く取り入れ、時短でおいしい食事の準備ができます。焼く、揚げることで、味が染みやすくなり、冷凍後も風味豊かに楽しめます。
①未加熱(生)でナスを冷凍する方法
- ナスのヘタを取り、使いやすいサイズに切ります。
- アクを抜くために5〜10分水に浸します。
- 水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。
- ナスが重ならないように冷凍袋に入れます。
※未加熱のため皮が硬くなることがあるので、煮物や炒め物に向いています。
②炒めてからナスを冷凍する
- カットしたナスを軽く炒めます。
- 炒めたナスを冷まします。
- 重ならないように冷凍保存袋に入れます。 少し水分が出やすいですが、加熱してあるので調理がスムーズに進みます。
③揚げたナスを冷凍する
- 適切なサイズにカットしたナスを油で揚げます。
- 揚げたナスから余分な油を切り、冷まします。
- 重ならないように冷凍保存袋に入れます。 揚げナスは柔らかくなりやすいので、加熱する際は注意が必要です。
④電子レンジで加熱してからナスを冷凍する
- カットしたナスを耐熱皿に並べ、電子レンジで5〜7分加熱します。
- 加熱後、ナスを冷まします。
- 冷めたら、冷凍保存袋に入れます。 電子レンジで加熱する方法は、手軽で簡単、そしてナスの味をしっかり保ちながら冷凍保存できるので、特に初心者や忙しい方におすすめです。
これらの方法で冷凍したナスは、使用する際には1ヶ月以内を目安にしましょう。
ナスを冷凍保存するときの3つのポイント
ナスを冷凍保存する際に覚えておきたい3つの大切なポイントがあります。これらを実践することで、ナスをおいしく、そして簡単に冷凍保存できます。
- 冷凍保存袋にナスを入れる前に、水分を十分に拭き取ります。
- 冷凍保存袋にナスを入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍します。
- 冷凍を急速に行います。冷凍庫の急速冷凍機能を活用するか、温度設定を最強にします。
湿った状態で冷凍すると、凍ったナス同士がくっつきやすくなるので、水分はしっかり拭き取ることが重要です。
空気が含まれた状態で冷凍すると、空気中の水分が凍って霜を生じさせ、ナスが水っぽくなる原因となります。
そのため、空気をしっかり抜くことが大切です。
急速に冷凍することで、ナスの鮮度や風味を保持できます。
急速冷凍機能の利用や、アルミニウム製のトレイを使用することで冷凍が速くなります。トレイがない場合はアルミホイルを使うと同じ効果が期待できます。
さらに、冷凍前にナスをどのように調理するかに応じてカットしておくと、使用時に便利です。
ナスを丸ごと冷凍することもできますが、事前にカットしておくと、調理時の手間が省けて時間を節約できます。
冷凍ナスは解凍せずに調理OK
冷凍ナスは、解凍せずにそのまま料理に使うことができます。
電子レンジや流水で解凍する方法もありますが、冷凍状態で直接調理すると、加熱しながら解凍が行われ、ナスをより美味しく味わうことができます。
解凍しなくていいので、時短にもなりますよね。
もし解凍するなら、自然解凍は避けた方が良いです。自然解凍するとナスから水分が出やすく、結果として水っぽい仕上がりになることがあります。
ナスの期待できる効果~ナスは美容と健康の強い味方~
ナスは90%が水分で構成されているため、低カロリーでありながら満腹感を与えてくれます。
ダイエット中の人には特に嬉しいですよね。
また、ナスの皮には「ナスニン」というポリフェノールが豊富に含まれており、強い抗酸化作用があることが知られています。
ナスニンは活性酸素を抑制し、肌のトラブルや老化防止に効果的です。
さらに、ナスはカリウムを多く含んでおり、視力疲労の軽減、コレステロール管理、動脈硬化の予防、肝機能の向上に役立ちます。
ナスは美容と健康に非常に良い食材なんですね。
冷凍ナスを使ったお手軽クックパッドレシピ5選
家族みんなが喜ぶ、冷凍ナスを使ったクックパッドで人気の簡単レシピを5つ紹介します。
冷凍ナスは解凍せずにすぐに調理できるので、忙しいときでもさまざまな料理を手早く楽しめます。
冷凍ナスは生ナスよりも柔らかくなるため、ナスの食感が苦手な子供たちにも好評です。
メイン料理からもう一品足りない時にも大活躍しますよ。
冷凍ナスのキーマカレー
⇒https://cookpad.com/recipe/6448806
冷凍ナスを角切りにして冷凍しておき、凍ったまま直接炒めることができます。ナスを使ったミートソースにすると、ナスが脂や味をよく吸い、美味しくなります。
冷凍ナスの煮びたし
⇒https://cookpad.com/recipe/6733839
冷凍ナスを使うと、味がしっかり染み込みます。
準備が短時間で済むため、忙しい時にも便利です。
冷凍ナスを使った麻婆ナス
⇒https://cookpad.com/recipe/5645013
冷凍ナスを使うと、肉の脂との組み合わせで濃厚な味わいの料理が、味の染み込みが良く、より美味しく仕上がります。
冷凍ナスとツナのパスタ
⇒https://cookpad.com/recipe/5203187
冷凍ナスを使って簡単に美味しいパスタができます。市販のナポリタンソースを使うのでさらに時短です。
冷凍揚げナスの南蛮漬け
⇒https://cookpad.com/recipe/6897788
薬味を効かせた南蛮漬けは、急な来客があった時でもすぐに作れる便利な一品です。
冷凍ナスを美味しく食べよう!まとめ
ナスを冷凍保存する際には、次のようなポイントに注意しましょう。
- ナスを冷凍保存袋に入れる前に、余計な水分をよく拭き取ります。
- 保存袋にナスを入れる時は、一列に並べてナスが重ならないようにします。
- 保存袋に入れ、空気をしっかりと抜きます。
- 素早く冷凍できるように、冷凍庫の急速冷凍機能を利用するか、温度設定を最高にします。
- ナスは凍ったまま直接調理し、自然解凍は避けます。
5つのポイントを守ることで、ナスを美味しく、かつ効率良く保存し活用できます。
ナスを炒めたり揚げたりして冷凍することで、準備や解凍の手間を省き、すぐに料理に使えるようになります。
ナスにはポリフェノールやカリウムが豊富に含まれており、健康や美容へのメリットも多いので、家族で様々なナス料理を楽しんでくださいね。
冷凍ナスを使った、クックパッドの簡単レシピも5つご紹介しましたのでぜひ活用してみてください。