※記事内に広告を含みます。

プラネタリウムでおすすめの席はどこ?席の選び方のポイント!

映画館とは異なり、丸いドーム形状のプラネタリウムでは、最良の観覧席を見つけるのが一筋縄ではいきません。

プラネタリウムのどの位置が観覧に適しているか、その理由を解説します。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

全てのプラネタリウムに共通する席選びのポイント

プラネタリウムの座席配置やドームの構造は様々ですが、どの施設でも共通して気をつけたい点があります。

  • プロジェクターに近すぎないこと
  • ドームの南側に寄りすぎないこと

プロジェクターから適度な距離を保つ理由は何でしょうか?

ドームの中央に近い席では、星空が歪みなく観測できる一方で、特に大型プロジェクターを使用する水平型ドームでは、プロジェクター自体が視界を遮ることがあります。

また、プロジェクターの直後ろ、つまり北側は、主に南向きの星座を観察する際に視界が悪くなるため避けるべきです。

星や映像がクリアに見える、ドームの中央とプロジェクターの間のバランスの取れた位置を選ぶのが鍵です。

また、傾斜型の施設では座席が階段状になっており、プロジェクターがそれほど視界を遮ることはありませんが、投影時にプロジェクターから発生する音が気になることがあります。

静かに星を楽しむことを望む場合には、少々不快に感じるかもしれません。

ドームの南側に座ることのデメリットは、ドーム全体が見渡しにくくなることです。

後でそれぞれのドームタイプについて詳しく説明します。

良い席とされることが多い「コンソール近くの席」についてですが、これはコンソールが北側にあり、南向きの空が見やすいためです。

しかし、実際にはコンソールが東西に配置されることもあり、またコンソール周辺からの光が視界を妨げることもあるため、単純にコンソール近くが良席とは限りません。実際のドームの状況を確認しましょう。

スポンサーリンク

扇形配置の座席で最も視界が良い位置

扇形に配置された座席の特徴について説明します。

プラネタリウムの多くは季節の星座や特別な映像を南向きに投影するため、自然と南側の視界が開けている席が最も観覧しやすいとされています。

扇形の配列では、どの席も基本的に南を向いており、見やすさが保たれていますが、壁際の席ではドームの曲面により映像が歪むことがあります。

例えば、東側の壁に近い席では東側が大きく、西側が小さく見えるという現象が起こります。

また、南向きの席が良いとされても、南すぎる位置は逆に壁が近くなり、天頂が後方過ぎて全体的な星空を楽しむのが困難になります。

良い視界を確保するためのポイントは、扇形の座席で「投影機に近すぎず」「南に行き過ぎず」「壁際を避ける」ということになります。

また、プラネタリウムの番組では北側の星空が中心になることが少ないため、少し見づらい北側の席でも問題は少ないです。

全体を見渡すことを重視するなら、ドームの後方の席が適しているでしょう。

最近では、視界を遮ることのない小型の投影機や、完全デジタルのプラネタリウムも増えています。

スポンサーリンク

同心円配置での観覧席選び

扇形配置の座席選びについてはご理解いただけたかと思いますが、同心円配置では少し異なる点があります。

同心円配置では、すべての座席が中心を向いています。これにより、壁に近い席でも壁を背にするため、左右の歪みは扇形配置ほどは目立ちません。

しかし、注意すべきは、南側の座席では南を背にするため、季節の星座や特定の映像が見づらくなるという点です。

リクライニングシートでも、真後ろにある映像を見上げるのは困難です。

そのため、北側の座席、特に投影機の直後ろではない位置がお勧めです。

この配置では、一見すると見やすい席が扇形よりも少ないと感じるかもしれませんが、南の空に固執しなければ、どの席からも比較的歪みなく星空を楽しめるメリットがあります。

特に「じっくり星空を楽しむ」という目的であれば、壁際や前方の席よりも快適に過ごせるでしょう。

同心円配置がプラネタリウム愛好家に人気があるのは、このような理由からかもしれません。

全体的にゆがみが少なく、どの席からも星空を均等に楽しむことができるため、多くの視聴者にとって魅力的な選択肢となっています。

スポンサーリンク

傾斜型ドームでの最適な座席選び

傾斜型ドームは観覧に適した設計がされており、ほぼ全席が南向きです。

また、壁際が通路となることが多いため、左右の歪みを感じることが少なく、視界が良好な席が多いです。

しかし、傾斜型ドームでは南側への位置取りと、あまり低い席への座り過ぎに注意が必要です。

このタイプのドームは、地平線以下まで星空を投影することで、宇宙にいるかのような感覚を演出します。

ただし、通常の星空解説では地平線以下に風景を映し出すため、ドームの下部に座ると前面に広がるのは地上の風景のみとなり、まるで壁画を鑑賞しているような印象を受けます。

そのため、傾斜型ドームでは上半部、特により高い位置の席が観覧に最適です。

こうした席からは、傾斜型ドーム特有の演出も存分に楽しむことができます。

スポンサーリンク

最適な座席の選び方まとめ

座席配置やドームの形状が異なれば、視界の快適さも変わりますが、一般的に北側の席はどのドームでも比較的見やすいことが多いです。

しかし、施設によっては様々な要素が影響するため、実際に座席に座って、南側の視界や投影機の邪魔にならない位置か、映像が歪まないかなどを自分の目で確かめるのがベストです。

さらに、確実に良い席を見つける方法としては、施設の解説員やスタッフに直接尋ねることがお勧めです。

通常時であれば、見やすい席についてのアドバイスを受けることができますし、その日には間に合わなくても、次回の訪問の際に役立つ情報を得ることができるでしょう。

また、施設によっては視界の良い席や見づらい席を事前に案内していることもありますので、そうした情報を活用するのも良いでしょう。