夜中の授乳時間を短くするための工夫や、事前に準備したミルクがどのくらいの間持つかについて解説します。
こんな疑問や問題をお持ちではありませんか?
- 夜に素早くミルクを準備するにはどうしたらいい?
- 夜中に起きての授乳が大変…。これはどれくらい続くの?
- 保存しておいたミルクは、どのくらいの時間なら安全に赤ちゃんに与えられる?
- 毎晩のミルク作りが大変。
夜間の授乳は睡魔と戦いながらの作業で、容易ではありません。
そこで、夜間の授乳の準備に焦点を当て、いくつかのポイントをご紹介します。
- 電気ポットや液体ミルクなどの便利グッズを使い、夜間授乳の準備を楽にする方法
- 新生児期は夜でも授乳のために赤ちゃんを起こす必要があること
- 余ったミルクの取り扱い方
- 夜間授乳の準備について詳しく解説します。
夜中授乳をラクにする7つのテクニック!
夜中にミルクを準備する作業を楽にする7つの方法をご紹介します。
「夜中のミルク作りを効率よくするコツ」
- 保温設定が70度にできる電気ポットの使用
- 温度設定機能付きの電気ケトルを利用
- ミルクボトルウォーマーでミルクを適温に保つ
- 調乳ポットの保温機能を活用
- ミネラルウォーターを使った湯冷ましの準備
- 粉ミルクを前もってキューブや缶に移しておく
- 夜の授乳をパートナーに頼む
子供が生まれてからの夜毎のミルク作りは、睡眠時間を削ることになりがちです。
夜中にぼんやりとミルクを準備するのは、かなりの労力が必要です。
特に完全ミルクや、昼間は母乳で夜だけミルクを使う場合でも、これらの便利グッズを活用して楽に乗り切りましょう。
これらのアイテムを利用することで、夜間授乳が原因の睡眠不足を改善する手助けにもなります。
①70度保温機能付き電気ポットを選ぶ
夜中のミルク準備を楽にする方法の一つは、70度で保温できる電気ポットを使うことです。
主なメリットは以下の通りです。
- 頻繁な夜間授乳でもすぐに温かいお湯が使える
- 70度保温により、ミルクを適温に冷ます時間が短縮される
- 卒乳後も家族全員が使える
70度で保温できる電気ポットは、ミルク作りに理想的です。
※70度というのは、「調乳に使うお湯を70度以上で保つべき」とする厚生労働省のガイドラインに基づいています。
電気ポットを使用すれば、お湯を迅速に沸かし、保温もできます。
大容量で保温できるため、忙しい母親にとっても、すぐに温かい飲み物を作れる点が便利です。
②温度調節可能な電気ケトルを活用
夜間のミルクのために必要なお湯を素早く用意できるのが、温度調節機能付きの電気ケトルです。
主な利点は以下の通りです。
- 必要なお湯を素早く沸かせる
- 温度調節で冷却時間が短縮
- 持ち運びやすく、注ぎやすいデザイン
やかんでお湯を沸かしていた方は、温度調節可能な電気ケトルを一度使ってみてください。
電気ケトルは、あっと言う間にお湯を沸かせるので、赤ちゃんが夜中に泣き出しても、すぐにミルクを準備できます。
③ミルクボトルウォーマーを活用
夜の時間帯にミルクを準備する作業を簡単にする便利アイテムとして、ミルクボトルウォーマーがあります。
主な特長は以下の通りです。
- ミルクの温度を事前に確認する必要がない
- 人肌に近い適温でミルクを準備できるため安心
- 離乳食やレトルトパウチの加温にも使える多用途性
ミルクの適温を見極めるのは難しいものです。
温度調整に手間取り、時間がかかることもあります。そんな時、ミルクボトルウォーマーが大変便利です。
ミルクを自動で必要な温度に調節してくれるので、手間が省け、忙しい夜間もスムーズに授乳が可能です。
さらに、幅広い用途での活躍が可能なため、離乳食の準備時にも役立ちます。
長期間にわたって使い続けることができるのも魅力の一つです。
④保温機能付き調乳ポットを使う
夜にミルクを作る時、特に便利なのが保温機能付きの調乳ポットです。
主なメリットは以下のとおりです。
- お湯を毎回沸かす必要がなく、時間を節約できる
- 電気ポットよりもコンパクトで使いやすい
- 寝室での使用に適しており、夜間の授乳が楽になる
夜間に水筒で温かいお湯を準備しているなら、調乳ポットの使用を検討してみてください。
子供の成長とともに必要なミルクの量が増えると、水筒では容量が不足することがあります。
調乳ポットなら、一度に必要なお湯を保温しておけるため、夜間の授乳がずっと手軽になります。
使いやすいディスプレイ付きや夜中でも使える静音設計のモデルも選べます。
寝室に置いておくことで、夜中にキッチンに行く手間が省け、授乳が快適に行えます。
⑤ミネラルウォーターでの調乳
夜間のミルク調整を速やかにする方法として、ミネラルウォーターの利用があります。
主なメリットは以下のとおりです。
- 簡単に手に入る
- 衛生的で、安全性が高い
- 保管がしやすい
夜中にミルクを準備する際は、できるだけ迅速にしたいものです。
そのため、冷却過程を短縮することが重要です。
通常の湯冷ましを作る場合、沸騰させたお湯を冷ますのに時間がかかりますが、ミネラルウォーターを使用するとその手間が省けます。
赤ちゃんに適した軟水のミネラルウォーターを選ぶことが大切です。衛生的で安全性が高いため、赤ちゃんに安心して使えます。
⑥キューブ型や液体型ミルクへの切り替え
夜間授乳の手間を軽減するためには、粉ミルクからキューブ型や液体型ミルクへの切り替えが効果的です。
主なメリットは以下のとおりです。
- 計量の必要がなくなり、手間が省ける
- 使用量が一目でわかる
- 特定のタイプでは哺乳瓶の準備も不要
粉ミルクを使う際の「正確な量がわからなくなる」「粉をこぼしてしまう」といった問題も、キューブ型や液体型ミルクを使うことで解消されます。
コストは多少かかりますが、キューブ型や液体型ミルクの使用は、夜間の授乳が頻繁な時期のストレスを軽減できます。
⑦夜間ミルクはパートナーにお任せ
夜のミルク時間をパートナー(夫)に任せるのも、育児を分担する良い方法です。
メリットは主に以下の通りです。
- 父親が育児に積極的に関わる機会が増える
- 母親が休息をしっかりとれるようになる
最近では、「夜間のミルク担当はパパ」と決めているご家庭も増えています。
日中にミルク作りで忙しい母親も、週末くらいはパートナーに担当をお願いしてみてはどうでしょうか。
便利なアイテムを使えば、初めてのパートナーでも夜間授乳をスムーズにこなせるようになります。
例えば、お湯の量を事前に設定できる電気ポットを使うことで、毎回お湯の量を確認する手間も省けます。
ミルク作りを分担することで、母親の育児にかかる負担が軽減されます。
夜中に作ったミルクの保管期間と飲み残しの取り扱い
夜中に作ったミルクの安全な保管期間
夜間にミルクを作り置きする場合の安全な保管期間についてご説明します。
一般的に、調乳したミルクはできるだけ早く、2時間以内には赤ちゃんに与えることが推奨されています。
厚生労働省のガイドラインによると、調乳したミルクは2時間以内に使用するか廃棄することが望ましいとされています。
ただし、適切に冷却し、5°C以下で保存した場合は24時間まで冷蔵保管することが可能です。
保存したミルクを再加熱する場合には、電子レンジではなく湯煎を使って均等に温めることが必要です。
飲み残しのミルクの取り扱い
赤ちゃんが残したミルクの再利用は、30分以内であってもおすすめできません。
夜中のミルク調整を効率よくしたい気持ちは理解できますが、飲み残しのミルクを再び使うのは避けた方が良いでしょう。
赤ちゃんが哺乳瓶に触れた後は、見えない細菌が増殖する可能性があります。
ミルクが大量に残ってしまった場合、「もったいない」と感じるかもしれません。
しかし、赤ちゃんが一度口をつけたミルクは、乳首を通して哺乳瓶内に細菌が入り込む可能性があるため、衛生上のリスクが伴います。
そのため、飲み残しのミルクは衛生的な観点から、破棄するのが最適です。
赤ちゃんの健康を最優先に考えると、新鮮なミルクを都度調乳することが重要です。
特に夜間は、準備と片付けが面倒に感じるかもしれませんが、赤ちゃんの安全のためには、飲み残しのミルクの再利用は避け、新しく調乳しましょう。
夜間ミルクの卒業タイミング
夜間のミルクをいつ終えるかは、赤ちゃんの個人差にもよりますが、多くの場合は生後7~8ヶ月頃が目安となります。
この頃には赤ちゃんに以下のような変化が見られることが多いです。
- 離乳食によって栄養がしっかりと取れるようになり、夜間もお腹が満足するようになる
- 生物学的な体内時計であるサーカディアンリズムが整い、夜間も深く眠れるようになる
これらの変化が見られるようになると、夜間ミルクが必要なくなり、赤ちゃんは一晩中ぐっすりと眠ることができるようになります。
夜間ミルクについて不安や疑問があれば、定期的な健診の際や小児科で相談をすると良いでしょう。
※新生児期は胃の容量が小さいため、少量でも頻繁に授乳が必要となります。生後数ヶ月間は2~3時間ごとの夜間授乳が一般的です。
夜中のミルク対策と効率的な準備・保存のコツ
夜中のミルク対策に役立つ効率的な準備と保存方法をまとめました。
- お湯の準備を簡単にするなら、電気ポットや温度調節ができる電気ケトルを使うと便利です。
- ミルクを早く冷ます必要がある場合は、ミネラルウォーターを利用すると良いでしょう。
- 調乳の手間を減らしたい場合、液体ミルクへの切り替えが効果的です。
- 調乳したミルクは、作成後2時間以内に消費することが望まれます。
- 飲み残しのミルクは衛生的な理由から廃棄が必要です。
特に赤ちゃんが小さいうちは、夜間に数時間ごとの授乳が必要です。
便利アイテムを利用することで、時間節約ができ、ママやパパのストレスも減りますよ。