玄米を美味しく炊くコツをご案内します。炊飯器であれば「炊く」ボタン一つ、圧力鍋では高温での加熱後、弱火で25分の保温、土鍋では煮沸後に温度を落とし、最後に熱を加えて完成です。
玄米の水分量の目安は、お米の1.5から2倍が適量です。
浸水しないで炊く方法もあり、炊飯器では水を二回に分けて早炊きモードを利用し、圧力鍋では水と塩で調味し中火で調理後、余熱で蒸らします。土鍋では途中で水を足しながら調理し、火から下ろして余熱でふっくらとさせます。
手間を省きたい場合は、加工済みの玄米を利用するのも一つの方法です。
また、100円ショップの専用マグや電子レンジ用の調理器具を使えば、もっと手軽に炊飯できます。
では、「玄米のおいしい炊き方」の要点をお伝えします。
玄米を炊飯器で美味しく炊くコツ
玄米をおいしく炊くための手順をご案内します。ここでは、2合分の炊き方を例にとって説明しましょう。
- 2合分の玄米を準備し、ふるいにあけます。
- 玄米を洗い、表面の不純物を除去するためにさっと水をかけます。
- 水を替えながら2回から3回洗浄します。
- 水切りをした後、鍋に移し、水600mlを加えます。
- 浸水は冷蔵庫で行い、最少でも5時間から6時間は置いてください。
- 浸水した後は、炊飯器に入れて「炊飯」を開始します。
炊飯器に専用の「玄米モード」があれば、無浸水でも炊けます。
炊飯のコツを簡単に挙げますと、
- 精確な計量
- 水洗いを行う
- 最低限の浸水時間を確保
- 浸水は冷蔵庫で行う
↑この項目についてもう少し詳しく説明します。
正確な計量が重要
適切な計量は玄米の食感に大きく影響します。計量カップで測った後、過剰な玄米を取り除くと良いでしょう。
簡単な洗浄
手早く洗うだけで玄米は綺麗になります。洗ったあとの玄米からは、白米とは異なり「ヌカ」や「白濁した水」は出ません。洗い水に浮かぶ不純物は取り除きましょう。
充分な浸水時間
少なくとも5時間から6時間の浸水は必須です。一晩放置が理想的ですが、時間を過ぎると発酵してしまう可能性があるため注意が必要です。
浸水を冷蔵庫で行う
浸水を冷蔵庫内で行う理由は、細菌の増殖を抑えるためです。特に夏場は、炊飯器での浸水は避けるべきです。冬場はリスクが減少しますが、暖房器具を使用している環境ではおすすめしません。
次に、水の量の目安について見ていきましょう。
水の適正量
水の適正量は、玄米1合につき水約300mlが目安です。
玄米の量が増えるにつれて水の量も増やし、大体玄米の1.5倍から2倍が良いでしょう。
- 玄米1合の場合:約300mlの水を使用。
- 玄米2合の場合:約600mlの水を使用。
- 玄米3合の場合:約900mlの水を使用。
- 玄米4合の場合:約1200mlの水を使用。
水量の調整は、玄米の炊き上がりにとって非常に重要です。
この比率に従って水を加えることで、玄米は適切な湿度でふっくらと炊き上がります。水が多過ぎるとべたつき、少な過ぎると硬い仕上がりになりかねません。
以上のポイントを守りつつ、美味しい玄米を炊き上げましょう。適正な計量、適切な洗浄、必要十分な浸水時間、そして正確な水の量のバランスが、美味しい玄米を作る鍵です。
圧力鍋、土鍋で玄米を美味しく炊く方法
ご家庭の炊飯器や圧力鍋、土鍋を使って、美味しい玄米を炊くための手順をご紹介します。ここでは2合の玄米を使用した説明となっています。
圧力鍋での玄米の炊き方
- 玄米をふるいに入れて水で優しく洗い、不純物を取り除いてください。
- 2~3回の洗浄後、水をしっかり切ります。
- 洗った玄米を圧力鍋に入れ、約600mlの水を加えて2時間水を吸わせます。
- 少量の塩を加えた後、蓋をして強火にかけます。
- 蓋が振動し始めたら火を弱め、約25分間煮ます。
- 火から下ろし、圧力が自然に下がるまで待てば、玄米の炊き上がりです。
※圧力鍋によって炊き時間の調整が必要です。
土鍋での玄米の炊き方
- 2合の玄米を洗い、水を切ります。
- 土鍋に移し、水を600ml加えて5~6時間水を吸わせます。
- 塩を少々加えて中火にかけ、沸騰したら弱火にして約35分炊きます。
- 強火で10秒炊いてから、蓋をして約20分蒸らせば完成です。
※土鍋に蒸気穴がある場合は、それを塞ぐと良いでしょう。小さな土鍋を使う際は、火の通りを考慮して加熱時間を調節してください。
水に浸さずに簡単に玄米を炊く方法
水に浸さずに簡単に玄米を炊く方法です。こちらも2合を基準にしています。
炊飯器での炊き方
- 玄米を洗って炊飯釜に入れ、300mlの水を加えます。
- 早炊き機能で一度炊き、その後さらに300mlの水を加えてもう一度早炊きします。
- 炊き終わったら少し蒸らして完成です。
圧力鍋での炊き方
- 玄米を洗い、圧力鍋に入れ、600mlの水と少量の塩を加えます。
- 中火で沸騰させた後、40秒待ってから弱火にし、25分炊きます。
- その後、25分間蒸らします。
土鍋での炊き方
- 玄米を洗い、土鍋に入れ、400mlの水を加えて中火で15分炊きます。
- さらに250mlの水を追加し、沸騰したら極弱火で15分炊きます。
- 火を止めてから15分間蒸らします。
加工玄米を使用すれば、水に浸す必要なく、手早く柔らかい食感の玄米を炊くことができます。
白米に近い仕上がりで、簡単に日常的に玄米を食生活に取り入れることができます。
準備にかかる時間が少なく、手間をかけずに美味しい玄米を楽しめるのが特徴です。
ダイソー商品を使用した簡便な炊飯法
ダイソーで手に入る便利なアイテムを使って、玄米を手軽に炊く方法をご紹介します。
炊飯マグ
この土鍋風の容器では、玄米を50分水に浸した後、500Wで7分、その後300Wで5分レンジで加熱するだけで炊き上がります。
電子レンジ専用の1合炊き調理器
炊飯マグと同様に使用します。玄米だけでなく、白米も同じ方法で炊くことができます。
モチモチした食感の玄米を炊くコツ
モチモチとした食感の玄米を得るには、以下の方法が効果的です。
炊き上がり後の蒸らし
炊き上がった玄米を約10分間蒸らすことで、玄米が余分な水分を吸収し、モチモチした食感になります。
圧力鍋を使用する
浄水された水を使用し、通常よりもやや多めの水を加えることで、玄米が十分に膨らみ、モチモチした食感に炊き上がります。
どの方法を選ぶにしても、玄米を十分に水に浸すことが、美味しく炊くための重要なポイントです。色々な方法を試して、ご自身の好みに合った美味しい玄米の炊き方を見つけてください。