「トロサバ(とろ鯖)」と「サバ(鯖)」の違いは何なのでしょうか?
「とろさば(とろ鯖)」は「まさば(真鯖)」のことです。
「とろさば」は鯖の種類ではありません。
「とろさば」は「脂がのった真鯖」を指していて、真鯖の中で脂質量が21%以上のものが「とろさば」と呼ばれてます。
脂質が多い(脂の乗った)サバの方が、カロリーは多くなります。
味は、脂質が多い「とろさば」は「脂がのって美味しい」と感じるのが一般的で、人気が高いです。
でも、人によっては「とろさばは脂っこくてしつこい」と感じる場合がありますね。
日本で良く食べられる「鯖(さば)」は、主に3種類あります。
- マサバ
- ゴマサバ
- タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)
この3つの鯖(さば)の違いについても調べてみました。
トロサバとサバの違いは「脂質量の違い」
「トロサバ(とろ鯖)」はサバの種類ではなく、脂質量の多い(21%以上)「マサバ(真鯖)」のことです。
トロサバは脂質量が多いので、「トロサバでないマサバ」よりカロリーは高くなります。
鯖の種類は主に3種類あります。
- マサバ
- ゴマサバ
- タイセイヨウサバ
マサバの旬は「秋から冬にかけて(9~10月頃・2~3月頃)」です。
ゴマサバの旬「夏」です。
タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の旬は「秋(9~10月頃)」です。
マサバは、脂の乗る秋冬に漁獲されます。
夏のマサバは、秋冬のマサバに比べると味が落ちます。
マサバに対して、ゴマサバは夏にも味があまり変わりません。
そのためゴマサバは、マサバの味が落ちる夏に漁獲されます。
タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)は、脂が乗った旬の時期に漁獲されたものを冷凍輸入するため、いつも脂が乗って美味しいと感じられます。
マサバ・ゴマサバ・タイセイヨウサバの「カロリー」
100gあたりのカロリーは以下の表になります。
マサバ | 211kcal |
ゴマサバ | 131kcal |
タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ) | 295kcal |
※100gあたり
脂質の多いタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)のカロリーは高めですね。
ただ、サバの脂質は「不飽和脂肪酸」が多いです。
「不飽和脂肪酸」に期待される効果
- 動脈硬化を抑制する効果が期待される
- 中性脂肪を下げる効果が期待される
たくさん摂取してしまうとコレステロール値を上げてしまう「飽和脂肪酸」より、サバにの脂質「不飽和脂肪酸」は、健康面で「良い脂」と言えますね。
マサバ・ゴマサバ・タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の違い
- マサバ
- ゴマサバ
- タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)
この3種類の「鯖(さば)」の脂質量や旬の違いをピックアップします。
マサバ(真鯖)
脂質量:16.8%
※食品成分データベースより(文部科学省)
マサバの断面は、ゴマサバに比べ平べったいです。「ヒラサバ」と呼ばれることもあります。
マサバの旬は秋から冬にかけてです。
- 9~10月
- 2~3月
秋から冬の真鯖は20~30%の脂質量になります。これが「トロサバ」ですね。
特に「冬の大きいマサバ」はマサバ脂の乗りがよく、とても美味しいと感じる方が多いですよ。
ゴマサバ(ごま鯖)
脂質量:5.1%
※第2章日本食品標準成分表PDFより(文部科学省)
お腹にゴマのような模様があります。
マサバより脂肪分が少ないので、あっさりして、人によっては「パサパサ」と感じる場合もあります。
ゴマサバは夏が旬です。
ゴマサバが夏が旬の理由は、ゴマサバは1年中味の変わらないサバだからです。
秋から冬にかけて脂が乗る「マサバ」は、夏には脂がのっておらず味が落ちます。
そのため、夏場には1年中味のあまり変わらない「ゴマサバ」が漁獲されます。
夏は「マサバ」より「ゴマサバ」の方が脂がのっていることが多いです。
タイセイヨウサバ(ノルウェー鯖)
脂質量:26.8%
※食品成分データベースより(文部科学省)
マサバ・ゴマサバに比べて縞模様がはっきりしています。
サバの切り身(加工済み)を買って、1年中「脂がのっているなぁ~」っと感じるのはタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)です。
でも、タイセイヨウサバが1年中脂がのっているのかというと、そうではありません。
タイセイヨウサバに脂が乗るのは9月中旬~10月末頃です。
脂がのった時期に水揚げしたタイセイヨウサバを加工冷凍して輸入しているので、1年中脂がのっているタイセイヨウサバが食べられるんです。
タイセイヨウサバはスーパーなどでは「切り身」で売られていることが多いですが、1本物も通販されています。