「自分に自信がない」と思ってはいませんか？
自分が一生懸命に努力しているにもかかわらず、どこか満たされない感覚に苛まれることがありませんか？
そうした否定的な感情に支配されて、自分の潜在的な可能性を十分に発揮できずにいる人が多いのです。
新しい挑戦に勇気を出して取り組んだとしても、結果に自信を失い、途中で諦めてしまうことも珍しくありません。
そんな時に試してほしい方法があります。
一晩で変わることはありませんが、1か月や半年という時間をかけて続けることで、徐々に前向きな思考へと変化していくでしょう。
「ありのままの自分」を受け入れることの大切さ
「自己肯定感」という言葉を最近よく耳にするかもしれません。
自分に自信がなく、自己肯定感の欠如に悩んでいる人は少なくありません。
自己肯定感とは、「私はこれができる！」「私には力がある！」という感覚とは異なり、「できることもできないことも含めて自分をそのまま受け入れる」心の状態を指します。
たとえば、
- 興味をすぐに失う
- 気まぐれ
- 思いやりが足りない
- 感情的
- 怠けがち
↑この特性を「自分はこれでいい」と受け入れることが自己肯定感の高さを示します。
実は、自分の短所に見えるところも、見方を変えれば長所となる可能性があるんです。
- 興味をすぐに失う⇒好奇心が旺盛
- 気まぐれ⇒好奇心が旺盛
- 優柔不断⇒慎重で思慮深い
- 感情的⇒感受性が高い
- 怠けがち⇒率を重視する
など、多くの特性はプラスの側面に変えることができます。
そして、時にはこれらの「欠点」が、個人のユニークな魅力になることもあります。
完璧を求めるよりも、自然体でいるほうが他人から愛されやすく、魅力的に見えるものです。
長所も短所も、それをどう捉えるかによって変わります。
誰もが一概に良いか悪いかを判断できるわけではありません。
だからこそ、「今の自分」を受け入れ、自分を変えようとしたり、持っていないものを求めたりする必要はないのです。
あなたは、自分の人生を豊かにするために必要なすべてを持って生まれてきたのです。
寝る前の「脳内メモリの再編成」で自己肯定感を高める方法～記憶の書き換え～
自己否定の習慣が私たちの潜在意識に深く根ざしていることは少なくありません。
自己否定の習慣を変えていくのは簡単ではありませんが、潜在意識を肯定的な方向へと徐々に導くことが大切です。
潜在意識を肯定的な方向へ導くのは、就寝前が理想的なタイミングです。
睡眠中には、その日の出来事や学んだことが整理され、記憶として脳に保存されます。
このプロセスを脳のアーカイブ作業と考えることができますが、負の感情が含まれていると、それらも一緒に記憶されてしまいます。
例えば、脳の保存記録庫に「失敗の記録」という場所があるとします。
「失敗の記録」に失敗体験がどんどん積み重なることで、脳の保存記録庫全体がネガティブなものに染まってしまう可能性があります。
このような状況を防ぐために、就寝前の心の整理は非常に重要です。以下の2つのステップを試してみてください。
- 成功体験や良かった点を意識的に振り返りながら眠りにつくこと。
- 失敗体験を成功体験や肯定的な結果に置き換えること。
脳は実際に起こった出来事と想像上の出来事を区別することが難しいため、意図的に記憶を再編成することが可能です。
以下のように記憶を書き換えてみましょう。
- 「プレゼンテーション中に質問に答えられなかった」という記憶を「質問を受けて、考えを深める良い機会が得られた」として再構築する。
- 「チームミーティングで自分の意見が通らなかった」という記憶を「チームの多様性を受け入れ、新しい視点を学ぶ機会があった」として再構築する。
- 「友人との約束を忘れてしまい申し訳なかった」という記憶を「友人との絆が試され、お互いの理解が深まった」として再構築する。
記憶の再構成が難しい場合でも、「その経験から何を学んだか」や「次はどう改善できるか」といった肯定的な側面に焦点を当てることで、自己肯定感を高めることができます。
就寝前に行うこのような潜在意識の調整を習慣化することで、自分に対する肯定的なイメージを徐々に育てていくことができます。
この積み重ねが、次のようなポジティブな変化をもたらします。
- 褒め言葉を素直に受け入れられるようになる。
- 失敗を深く引きずることが少なくなる。
- 周囲の評価を過度に気にすることがなくなる。
まとめ
自己肯定感を高めるには、自分自身をありのままに受け入れることから始まります。
そして、さらに自己肯定感を高めるためには、就寝前に記憶をポジティブな方向へと書き換えることです。
長い間培われた自己否定の習慣を変えていくには、日常の小さな積み重ねが不可欠です。
寝る前にその日の良かったことや成功体験を振り返り、失敗体験を肯定的な記憶へと置き換えていくことによって、脳はこれらのポジティブな情報を新しい記憶として固定します。
このような習慣を継続することで、自己に対する肯定的なイメージが徐々に増していきます。
結果として、褒め言葉を素直に受け入れやすくなり、失敗を長く引きずらなくなり、また、周囲の評価に一喜一憂することが少なくなるなど、多くのポジティブな変化が見られるようになります。
自分に自信が無かったり、自分はネガティブ思考だと思っていたり、何をしても失敗ばかりだと感じていたら、ぜひ試してみてください。
